太陽光発電は様々な故障リスクが…
2023.05.23
太陽光発電パネルが割れる事故が多発中!?投石による事故
太陽光発電は、日当たりの良い場所に設置してこそ発電パフォーマンスを出すことが出来るのですが
外に設置していると、どうしても鳥の投石によるパネル割れが発生することがあります。
鳥類の中でもカラスが石を落としてパネルを破損するケースが多くなっており、カラスからすれば遊びの一環であると考えられていますが、太陽光発電に繰り返し石を落とされて何千万円という被害が出ているケースも存在します。
今回の記事では、投石における太陽光発電の保険の対策や設備対策について記載していますのでご参考いただければと思います。

投石リスクにおける設備対策について
①投石リスクにおける太陽光パネルの対策
国内に太陽光パネルを供給している太陽光パネルメーカーは、降雹試験として鋼球を1メートルの高さから落とした時の衝撃に対する太陽光パネルの耐久性の試験を行なっており、一定の飛来物に対する耐久性は確保しています。しかし、球形で衝突の際に破砕する雹と異なり、先の尖った硬質の石が上空から高速で衝突することに対する耐性を満たすことは難しくなっており、耐久性のある太陽光パネルにて対策するというよりは外部の設備にて対策を講じることが求められます。
②投石リスクにおける外部設備の対策
カラスから投石による被害を防ぐための対策で効果的と言われているものとしては、以下がある。
【効果が高い対策】
- テグス
釣り糸をカラスの侵入経路へ設置する - クラッカー
カラスに向かってクラッカーを定期的に打つことを繰り返す
【効果が低い対策】
- 防鳥ネット
パネルの影になるので発電に影響が出る - カカシ、風車、吹き流し、目玉風船等
数日で慣れてしまうので継続的な効果は見込めない
まとめると、太陽光発電に対するカラスの投石対策として確実なものはなく、様々な対策を講じていたにもかかわらず投石による損害を受けているケースが多くなっています。
カラスは非常に頭が良く単純な対策ではすぐに慣れてしまい、効果がなくなることがわかっているので先に述べた様々な対策を複合的に実施し、かつ頻繁に組み合わせを変えることで効果に期待が持てるようになります。
③太陽光発電の設置先によるリスクの把握
畜舎などカラスが集まる場所に近い場所にある太陽光発電設備も投石リスクが高くなっています。
また、カラスは河川敷に好んで集まる傾向があり、周辺に河川があることも投石リスクの要因になります。投石リスクを回避するには、最低限上記のような、カラスが飛来しない場所を立地選定することが ポイントといえます。 太陽光発電事業の計画段階において 、カラスが重大な事業リスクになり得ることを認識し、事業対象地の土地利用履歴や周辺のカラスの生息情報を現場で実際に確認するなど、立地選定におけるリスク把握を行なうことが 重要になります。
投石による保険対策について
投石による故障リスクを保険もしくは保証でカバーする為には、火災保険もしくは動産総合保険の補償内容に外部からの物体の落下、飛来、盗難を入れることにより投石による太陽光パネルの割れを補償することが可能になります。
保険金請求に関しては、投石による故障の特徴として上記写真にあるように落下した太陽光パネルの箇所から波紋状にひび割れが発生していますので一目で落石かの判断が可能です。
まとめ
落石が多い河川敷周辺、畜舎などでは、設備対策や保険加入は最低限行い、1枚だけの破損ですと分かりづらい場合もあるので、こまめに発電モニターチェックしながら落石により壊れていないかの確認が必要になってきます。
弊社では、太陽光発電の落石による被害を保険でカバーできるプランをご用意しておりますのでお気軽にご相談くださいませ。
落石以外の事故傾向についてはこちらの記事でご紹介しておりますのでご参照ください。
意外に知らない?日本国内で起きている太陽光発電の事故傾向について
出典:MS&ADインターリスク総研株式会社

監修者:川原 史則
「太陽光発電の保険相談所」の運営会社、株式会社FFFの代表取締役。
太陽光発電に特化した損害保険代理店歴約11年で2023年5月時点で約20,000件を超える太陽光発電の保険の契約に携わる太陽光発電の保険に関するプロフェッショナル。
太陽光発電と保険の両方に詳しい代理店は稀な為、日々全国各地から太陽光発電の保険の相談を受けている。



