ひとまずこれを読んでおけば大丈夫!【2023年太陽光発電の保険まとめ】

ひとまずこれを読んでおけば大丈夫!【2023年太陽光発電の保険まとめ】

太陽光発電は運用期間が長期間にわたるため様々なトラブルが予想されます。

保険がリスク対策に有効だと理解している方は多いと思いますが、無駄な保険には入りたくないというのが本音ではないでしょうか。

そもそも太陽光発電の保険は一般的な保険と違いわかりづらく、どの保険を選べば良いのか迷ってしまいますよね。

太陽光発電導入後の故障リスクに備えるにはメーカー保証だけでは不十分のため、民間の保険加入が必要です。

当記事では太陽光発電におけるリスクや保険の必要性、各保険会社で扱う保険の種類について説明していきます。

最後まで読めば、本当に必要なのはどの保険か判断できるようになります。

太陽光発電におけるリスクと保険の必要性

太陽光発電ではどのようなトラブルが考えられるのか、なぜ民間の保険が必要といわれるのか順に見ていきましょう。

リスクと事故事例

太陽光発電では以下のような事故・トラブルが発生する可能性があります。

  • 導入から5年ほど経過し、想定していたよりも発電性能が悪くなってしまう
  • 太陽光システム導入1ヶ月後、パワコンが急に動かなくなってしまう
  • 強風で太陽光パネルが飛んでしまい、通行人を怪我させてしまう
  • 太陽光パネルや銅線の送電ケーブルが盗まれてしまう
  • 災害が発生し、修理をしている間売電収入が失われてしまう
  • システム内部でショートが発生し動かなくなってしまう
  • パネルに物が落下し、割れてしまう
  • 集中豪雨による落雷や浸水によりパネルや設備が壊れてしまう
  • 地震による火災の影響で設備が壊れてしまう
  • 出力抑制措置が行われ、売電収入が減少してしまう
  • 自然災害により発電設備を撤去するため廃棄費用がかかってしまう
  • 制御システムがハッキングされ情報漏洩してしまう

太陽光発電は一定の広さを確保しながら屋外に設置するということもあり、常にリスクと隣り合わせになっているといえます。

メーカー保証だけでは足りないのか?

メーカー保証ではどこまで保証できるのでしょうか。

一般的なメーカー保証では製品保証と出力保証の2種類が用意されています

  • 製品保証

    製造上の不具合や初期不良に対して適応される保証で、メーカーの規定通りに設置していることが適用条件となります。対象機器は架台、延長ケーブル、接続箱、パワーコンディショナー、昇圧ユニットなどで、メーカーにより異なりますが10年〜15年保証されるケースが多くなっています。

  • 出力保証

    経年劣化などにより、メーカー公称の発電性能を一定割合下回った場合に部品交換や修理を無償で行ってくれるという保証です。20〜25年保証されるタイプが一般的です。

つまり、メーカー保証だけでは自然災害や盗難、破損といった突発的な事象には対応ができず、それが原因で収益が悪化したとしても補償は全くありません。

万が一トラブルが発生した場合は、修理費はもちろん収入減少や対応費用などがかかり、大きな負担が発生する可能性があります。

民間の保険はこのようなリスクをカバーするために必要です。

各保険会社の太陽光発電に対応している保険とは?

各保険会社ではどういったリスクに対応できる保険があるのか、保険選びの基準などについて説明します。

想定リスクと対応する保険

基本的に太陽光発電専用の保険はありませんので、いくつかの保険商品を組み合わせてリスクをカバーしていくことになります。

それぞれ取扱商品や補償内容は異なりますが、以下の保険は取扱っている保険会社も多いため、気になった場合は問い合わせてみるとよいでしょう。

火災保険・企業総合保険

自然災害や盗難、物体の飛来など外部からの突発的な原因により、太陽光発電の設備が故障・破損してしまった場合に補償対象となる保険です。

太陽電池モジュールやパワーコンディショナー、売電メーターがショートしてしまい壊れた場合など、内部的な破損についても一部補償対象となります(電気的・機械的事故)。

設備の修理費や再購入するための費用をカバーすることができます。

以下の記事で詳細情報が見れます。
太陽光発電で加入する火災保険はどういうもの?

動産総合保険

自然災害や盗難、物体の飛来など外部からの突発的な原因により、太陽光発電の設備が故障・破損してしまった場合に補償対象となる保険です。

補償自体は火災保険と似ているため、太陽光発電設備のタイプによって加入保険の種類を決めるのが一般的です。

地面や屋根に固着しており動かせないものは火災保険、移動が容易で着脱可能なものは動産総合保険での加入を検討するのが良いでしょう。

地震保険

地震が発生したことで太陽光発電の設備が破損してしまった場合に補償対象となる保険です。

火災・落雷・台風・水害といった自然災害については火災保険で補償されますが、地震については対象外となっているため必要な補償だといえます。

以下の記事で詳細情報が見れます。
太陽光発電の地震保険は入るべき?

施設賠償責任保険

太陽光発電の管理上の不備により第三者に人的・物的損害を与えてしまった場合に補償対象となる保険です。

被害者に対する治療費・休業損害・慰謝料や訴訟にかかる費用、物損事故の場合修理費などをカバーすることができます。

以下の記事で詳細情報が見れます。
太陽光発電の賠償責任保険は入るべき?

休業損害補償

自然災害や盗難、物体の飛来など外部からの突発的な原因で、太陽光発電設備が破損して使えなくなった際に補償対象となる保険です。

修理期間中売電できなくなった場合に、本来得られるはずだった収入分をカバーすることができます。

売電補償といわれることもあります。

以下の記事で詳細情報が見れます。
太陽光発電の売電補償は入るべき?

抑制保険

電力会社の出力抑制によって売電ができず収益が下がった際に補償対象となる保険です。

規制中に本来得られるはずだった収入分をカバーすることができます。

太陽光発電所有者は必読!出力抑制の全て!

廃棄費用補償

自然災害により太陽光発電モジュールに損害が生じて、発電設備を撤去する場合に補償対象となる保険です。

太陽光発電設備を撤去する際の廃棄費用をカバーすることができます。

サイバー保険

ハッキングなどのサイバー攻撃が原因で第三者の事業を阻害したり、個人情報漏洩などが発生した場合に補償対象となる保険です。

被害者への賠償費用や訴訟費用などをカバーすることができます。

保険料についての考え方

最適な保険を選ぶために、保険料については以下のポイントを押さえておくことが有効です。

  • 同じような補償内容でも保険会社によって保険料は異なる
  • 太陽光設備の設置場所や周辺環境によって保険料率が異なったり、割引が適用される可能性もある
  • 補償をカスタマイズして必要な補償に絞ると保険料は抑えられる

具体的な保険料については各保険会社にお問い合わせください。

保険でカバーできない部分

せっかく保険に加入しても保険金が支払われなければ意味がないですよね。

以下のケースでは、保険金が支払われないので事前に注意が必要です。

  • 約款上の免責事項に記載がある場合:故意による設備の破壊、テロによる設備の破壊 など
  • 告知義務や通知義務に違反した場合:保険請求する太陽光発電設備が、保険加入時に申告していた設置場所や形状、発電性能と大きく異なっている
  • 正しく保険金請求ができない場合:保険会社所定の書類・証明書が提出できない、保険会社の調査に協力できないなど
  • 単に発電性能が悪く期待収益が得られない場合

 

優先順位の高い保険とは

各事業者によって設備の設置状況や支出可能なコストなどに違いがありますので、一概にこの保険がおすすめとは言えません。

ただしリスク処理時の費用負担を考えたときに、自己負担できない範囲となってしまうものについては優先的に考えてみるべきでしょう。

例えば、第三者に対する対人事故が発生した場合などについては、死亡事故の場合おおよそ1億円以上の損害賠償が発生する可能性が高いです。

万が一が起きた場合、事業停止や負債を抱えるリスクがあります。

まとめ

太陽光発電に対応する保険について、必要性から保険を選ぶ際のポイントまで説明してきました。

当記事を読んで具体的な補償内容や保険料が気になった方は一度弊社までお問い合わせください。

お客様のニーズや設備の状況に合わせて考えられるリスクを洗い出し、本当に必要な補償についてご説明させていただきます。


監修者:川原 史則

「太陽光発電の保険相談所」の運営会社、株式会社FFFの代表取締役。
太陽光発電に特化した損害保険代理店歴約11年で2023年5月時点で約20,000件を超える太陽光発電の保険の契約に携わる太陽光発電の保険に関するプロフェッショナル。
太陽光発電と保険の両方に詳しい代理店は稀な為、日々全国各地から太陽光発電の保険の相談を受けている。