太陽光発電の保険でカバー出来ない事故?

太陽光発電の保険でカバー出来ない事故?

太陽光発電には「意外に知らない?日本国内で起きている太陽光発電の事故傾向について」でご紹介している通り様々な事故が発生しています。今回の記事は、その中で一般的に加入している太陽光発電の保険でカバーできていない事が多い事故について書いています。
この記事を読むことで保険でカバーできない部分を日常のメンテナンスや設備強化などのリスクヘッジの参考になれば幸いです。

獣害による太陽光発電の被害

太陽光発電の施設内に野生動物が侵入して太陽光発電の一部の設備が壊されてしまったというお話をよくお聞きするのですが、実は保険会社で提供しているスタンダードな火災保険、動産総合保険では
獣害までカバーされていないことが大半です。
太陽光発電の施設内に侵入してしまう動物は多種多様で放って置くと経年劣化の早期化や発電効率が下がり売電収入の減少などにも繋がりますので対策をされていない太陽光発電は保険で対応が出来ているかの確認を行い、対応が出来ていない場合は獣害対策をすることをおすすめします。

例えば、以下のような被害が実際に発生しています。

  • ネズミやイタチがケーブルを噛んで断線
  • イノシシやシカがパネルの上を踏み歩きパネル割れ
  • 蛇がパワーコンディショナーに入り込みショート
  • 鳥類の糞によるパネルの汚れや放置による劣化

前述したとおり獣害による太陽光発電の被害は補償の範囲に入っていることが非常に稀な印象なのでご自身でフェンスやラックカバーの取り付けや撃退装置の設置や雑草を生やさないなどの設備やメンテナンスの強化により防げるものかと思いますので、周辺の環境を把握し適切な対策を打つことが非常に大事です。

塩害による太陽光発電の被害

太陽光発電が沿岸部にあると日当たりを遮る障害物が無く、効率よく発電出来るというメリットがありますが、一方で塩害を受けやすいというデメリットがあります。太陽光発電の塩害により設備が壊れてしまったというお話をよくお聞きするのですが、実は保険会社で提供しているスタンダードな火災保険、動産総合保険では塩害までカバーされていないことが大半です。
太陽光発電の塩害被害は放って置くと経年劣化の早期化や発電効率が下がり売電収入の減少などにも繋がりますので対策をされていない太陽光発電は保険で対応が出来ているかの確認を行い、対応が出来ていない場合は塩害対策をすることをおすすめします。

例えば、以下のような被害が実際に発生しています。

  • 金属部分のサビや腐食による耐久性の劣化
  • 電気設備部分のサビや腐食によるショート

前述したとおり塩害による太陽光発電の被害は補償の範囲に入っていることが非常に稀な印象なので元々塩害に強い太陽光発電パネルやパワーコンディショナーを選ぶ事が大事ですが、ご自身でも防腐性、防錆性のある設備を選んだり、塩分が蓄積する前に取り除くなどのメンテナンスの強化により防げるかと思いますので、周辺の環境を把握し適切な対策を打つことが非常に大事です。

 

まとめ

一部だけの紹介となりましたが太陽光発電には保険だけではカバーしきれないリスクが多くあることから、安心して売電や発電をするためにはご自身でも太陽光発電の環境にあった対策をしていく必要があります。太陽光発電の保険相談所では、太陽光発電の環境にあった保険のご提案をさせていただきますのでぜひともご相談くださいませ。


監修者:川原 史則

「太陽光発電の保険相談所」の運営会社、株式会社FFFの代表取締役。
太陽光発電に特化した損害保険代理店歴約11年で2023年5月時点で約20,000件を超える太陽光発電の保険の契約に携わる太陽光発電の保険に関するプロフェッショナル。
太陽光発電と保険の両方に詳しい代理店は稀な為、日々全国各地から太陽光発電の保険の相談を受けている。